びっくり現象~EM発酵技術が未来の地球環境を蘇生させる

平成30年6月30日、広島国際会議場で開催されたEMオープンワールドで発表した「カネト海苔水産(福山市内海町)」の”びっくり現象~EM発酵技術”についての発表内容・動画を載せます。


EMオープンワールド18発表内容(橘髙たき子)

(はじめに)

私は、長年EMを活用して海苔の養殖と加工に携わってき兼田功の娘、橘髙たき子と申します。父の後をうけ、昨年から、このEM技術の後継者として、弟と共に携わらしていただいております。

父が平成9年より海苔の養殖と加工にEM発酵技術を導入して、今年で21年経過していますが、今日迄を振り返って見ると、想像したより遙かにEMの働きと可能性に驚きを隠せません。EMには計り知れない未知の世界の発見があります。当初は傍観者であった私ですが、今日では父が成してきた「のり養殖・加工のEM発酵技術」の実績に、「すごい事だった」と、改めて実感しています。この技術を父の代で終わらせるのは、私たちにとってもそうですが、人類にとっても損失と思える程です

そして、数々のびっくり現象から導きだされたEMの可能性を直視した時、そこから未来型の生活スタイルのヒントが沢山隠されています。これは人類にとっても大切な財産であると感じています。今日はそうした証を皆様に発表したいと思います。

○最初に今日の発表のタイトルについて触れたいと思います。「ロハス」とは、あまり聞き慣れない言葉ですが、西欧の知識人の中には、今日の物質偏重な社会的行き詰まりから、真の生き方を求める動きがあります。それは、人間をはじめすべての生物は大自然の中に生かされており、自然に反した生き方では、一時は良くても、必ず行き詰まりを生じ、結局は、自然の摂理にあった生活に変えるしかないという考え方です。

人類にとって「生命の安全が確保される」、これは生きていく上で外すことができない本質的なことです。こうした理念に根ざした、自然、環境、命、健康を重視し、それに順応した永続的な生活スタイル、ロハス的生き方を追求していくことが、これから益々重要になってくると思います。

そして、このロハス的生き方が、EMを活用することで実現できると確信しています。

○ノリ養殖・加工のEM発酵技術の歩みを振り返ってみますと、平成9年にEMを導入し、翌年の平成10年にはノリ業界で初めて水処理で成功しました。しかし、その水処理だけに止まらず、それを遙かに超えた、想像もできなかったびっくりするような現象がいくつも起こりました。

それが、

1, 塩素、消泡剤を使用せず、大腸菌を抑制

2, 17年間錆びないスキ機

3, 河口域のヘドロが分解

4, 田島沖に魚介類が復活

5, ノリの排水が宝の酵素水に変身

6, EM熟成ノリの誕生

といったことでした。

このことで、本当にEMの可能性を実感することになりました。理屈ではなく現実です。まさに論より証拠と言える事です。

○それでは、こうしたびっくり現象について、具体的にスライドで紹介したいとおもいますが、その前にノリの養殖・加工なるものがどのような行程を踏むのか知らない方も多いと思いますので、

まずは、EM発酵技術をノリ養殖・加工にどのように活用しているか、その工程を概略スライドで説明したいとおもいます。

○ここが福山市内海町―田島です。この内海ではノリ業者が8件あります。

○ノリの養殖は9月にノリの種付けからスタートします。この時、この水車にノリのEM発酵処理水で出来た「酵素水」をいれます。顕微鏡で見ると通常の3倍の胞子がノリ網に付着します。これも驚きです。酵素水の波動により、水の状態がよくなると考えられます。不思議です。

○種付けされたノリ網は洋上に張り、定期的に乾湿作業などをして育てます。この時、ノリ網にEMスペシャル活性液を動噴で噴霧すると、珪藻などの付着が押さえられ、ノリがびっしり満面に成長します。

○そして寒くなる12月の中旬頃にはすっかり成長してノリの刈り取りが始まります。このような大型の刈り取り船によってノリを刈り取ります。

ノリの刈り取りは12月から3月まで行います。

○刈り取ったノリは75トンの洗浄タンクに移され、そこで一昼夜、海水1600トン/日で洗います。

そして、この後、洗浄したノリは加工場に移されます。

○これが加工場全体の写真です。狭いスペースに各種機械が設置されています。ここで、再度、洗浄、ゴミ取り、ミンチ、調整、調合され、スキ機・乾燥機に運ばれます。

加工場では最初に海水600トン、真水40トンで洗浄します。この時、真水を少しでも節約するためにノリを脱水した水を一部リサイクルして使用します。この時、一般のノリ業者は、そのリサイクルした水に大腸菌が発生するため、滅菌処理として塩素を40㍑/日、投入します。また、それ以外にも水の汚れによって泡が発生するため消泡剤を使用しなければなりません。しかし、我が社ではリサイクル水が汚れないため塩素も消泡剤も全く使用していません。これもびっくりするようなことです。

○処理水が汚れない理由は。酵素水を各水槽に浮かべ、その波動によって汚れないという現象によるものです。

○ここでノリが短くミンチされます。

○そして真水で洗浄されたノリができあがります。

○これがノリ調合機です。ここでノリと水が調合され、最終のノリスキ機に送られます。

○これはステンレスで出来た培養タンクです。

○これがスペシャル活性液です。

○これがスキ機・乾燥機です。ここでノリが漉かれ乾燥されます。一日フル稼働で15万枚程できます。平成13年から17年間使用しています。水が汚れないため、珪藻の付着も無くなり、錆びがありません。

○そして乾燥ノリができあがります。EMノリの完成です。100枚ずつ束ねます。これが組合を通し、ノリの卸市場に出されます。一般に1番ノリが柔らかく、おいしいとして値が高くつきます。EMノリは熟成のりになります。

○これまでが一連のノリ養殖・加工の流れです。

○初めてノリ製造の行程を見られる方もおられると思いますが、刈り取り船も含め、工場の機械化により大がかりな設備が必要です。

EMを導入することで、生産量が従来の1,5倍になりました。初期の段階ではEMを使用していましたが、現在は、EMは使用していません。すべて波動による酵素水を活用しています。

○ここまで、概略、ノリの養殖・加工の工程を説明してきましたが、ここからはEM発酵技術を導入して、いったいなにが起こったのか、それはノリ業界の常識からしてどうなのか、その驚くべきびっくり現象について詳しく説明したいと思います。

○先ず最初の一点目は製品としての熟成ノリです。

○EMノリは光沢のあるノリになります。空気にさらすと、微生物の作用で光ってきます。これが不思議です。ノリに住み着いている微生物が水分、空気に反応し、抗酸化物質を生成していると思います。

○日本食品分析センターでの結果によると、EMとそれ以外の内海のノリを分析し比較すると、同じ田島沖の洋上で取れたノリよりEM処理したノリはビタミンCの含有量が4倍あります。ビタミンCは抗酸化物質です。その他、ビタミンEなども多いです。まさに健康ノリになります。

○一般のノリは半年もすれば、赤くなって劣化し、食べられません。しかし、EMノリは平成11年のノリも劣化しません。逆に熟成してうま味が増してきます。不思議です。

○熟成ノリでノリのふりかけを作ってみました。

○左は数年前のノリです。光沢があります。右は昨年のノリです。

○数年前のノリを切り刻んで・・・

○炒めて・・食べます。

○とてもおいしいです。家族もびっくり。うま味がアップしています。

○2点目は、思いもかけず、EM処理水によって大量のヘドロが浄化されたことです。

○加工場から処理水が排水路に流れていきます。

○以前は排水路に幅1メートル、高さ70センチのヘドロが河口域まで、約500メートル、ずーと溜まっていました。そのヘドロを浚渫するのに1000万円かかると言われていましたが、EM処理した排水が10万㌧が流れることによってあっと言うまにヘドロが消えてしまいました。本当にびっくりです。

○平成9年ころは河口域には30㎝のヘドロが溜まって悪臭を放っていました。

○塩素を大量に使用し、ノリの排水でヘドロ化していました。

○EM処理した排水が河口域にながれ・・・・

○ヘドロにEMの酵母が白く住み着き、分解していきます。

○そして、平成12年からは完全にヘドロが消えています。

○現在の河口域です。

○EMが河口域のセメントに住み着いているとおもいます。光合成細菌の密度

が高まっているかもしれません。大量の塩素が流れても、EMが死滅せず働いています。

○次に3点目ですが、海の蘇生、魚介類の復活が起こったということです。

○平成16年には河口域を出た岸辺の石垣が綺麗になっています。岸辺の石は、昔はとても汚かったのが、このように綺麗です。

○これが現在の岸辺の石垣です。汚れていません。EM処理水は流れていませんから不思議です。

○平成16年の箱崎港です。透明度が4,5㍍あります。大阪湾の透明度が10㎝ですからいかに綺麗かわかります。

○これが、現在の箱崎港です。

○箱崎港は魚釣りのスポットになっています。

○現在も透明度は高いです。石が汚れていません。

○平成12年頃には田島沖にEMが年間10万㌧流れて、それが潮の流れで尾道の山波の州にも流れていました。

○ここは内浦弯の干潟です。

○平成16年には内浦弯に溜まっていた1㍍のヘドロが綺麗になりました。そしてアオサが消え、変わりにスジアオノリが繁殖しました。

○現在も見事にスジアオノリが内浦湾全域に生息しています。たち貝や、砂虫も増えています。

○平成13年にはトリガイが異常発生しました。EMが底質に住み着き、ヘドロを分解し、貧酸素水塊を改善し、底質に住む魚介類の復活を見たと思います。

  

○そして、島の沿岸にも、ホンダワラ、ヒジキなど色々な海藻が昔のように復活してきました。

○また、これは、平成12年頃の走島の水揚げー水性生物の漁獲向上のデーターです。

○走島は、片口鰯を主なる漁業にしております。

平成3年頃には、年間4000トンの水揚げであったのが、平成8年から激減し、1000トンを切り、平成10年、11年には620~630トンに落ち込みました。本格的に父がEMを活用しだしたのが、平成11年ですから、これより走島の水揚げは上昇し、平成14年には2350トン迄に回復しています。

全漁獲量からみても、2倍になっており、田島沖の海が甦っている事が伺えます。EM処理した排水が大量に流れることで、海の水系に変化をもたらす可能性があります。

○4点目はスキ機・乾燥機の耐久性についてです。

○これが現在のスキ機です。

○EM処理したイオウ発酵液をスポンジに含浸させます。この液は非常に洗浄する力があります。これをスキ機の脱水用に取り付けています。

○17年間使用続けています。

○通常、スキ機は鉄ですから、海水によって錆びます。10年もてば御の字です。それが17年経っても遜色なく使用できます。これもびっくりです。勿論、コスト削減にもなっています。

○5点目はノリを脱水した処理水が宝の酵素水になるという不思議さです。

○ステンレスで出来た培養タンク5台でスペシャル活性液を培養しています。この空間はとても波動が高いです。腐敗しません。そこにいれば波動で健康になります。まさに健康ハウスです。

○これがスペシャル活性液です。海水のミネラル、ノリの養分が入った特別な活性液です。パワーがとてもあります。これを日光に当て熟成させると、ノリワインが出来ます。本当にワインになります。乳酸菌、光合成細菌のカップリング液です。とても抗酸化力があります。もちろん畑作にも活用できます。

○イチゴ栽培でもこのように立派に育ちます。

○このスペシャル活性液をノリを脱水した処理タンクに投入します。

○通常、ノリの淡泊質が腐敗して、処理タンクに硫化水素が発生しますが、EMによってイオウと水素に分解し、イオウ発酵液ができます。

○1年おくと、黄金の酵素水ができます、無臭です。

○この酵素水は微量なミネラルが豊富に含まれ、海洋深層水と比べ、ヨウ素が多く含まれているのが特徴です。ヨウ素は脳を活性化させます。そして波動効果が抜群にあります。

○これが、2年間EM処理した排水を熟成した酵素水です。

○2年熟成すると、不思議にも海苔が蘇生してきます。生命力のある水になります。

○カレーに酵素水を入れるとおいしくなると同時に水洗いすると全くヌメリが皿に付着しません。

○鍋の汚れも水洗いだけで綺麗になります。

○植物に散布してもその効果は抜群です。

○この酵素水は微生物が生成する抗酸化酵素と海水のミネラルが含まれているパワーを持った生きた黄金水です。

○6点目は酵素水の波動効果、重力波の威力です。

○酵素水の働きは波動、重力波の作用が顕著にあります。

○父の家のお風呂場です。ペットボトルに酵素水を入れた風呂です。

○5年間お風呂の水を換えずとも水が汚れませんでした。酵素の波動で水のクラスターが小さくなり、非イオン化現象が起こって、有機物との反応が抑制されていると思います。この驚きの発見が工場で酵素水を使用するヒントになりました。

○一昼夜、海水1600㌧でノリを洗浄する時、その75㌧のタンクに流す20トンタンクの水槽に酵素水の袋を浮かべています。タンクの水がその波動効果によって綺麗になります。EMは一滴もいれません。EMを入れなくとも効果は変わりません。不思議です。

○これが海水1600トン/日 で海苔を洗う洗浄タンクです。75トンのタンクの水が全く汚れません。水槽の壁も汚れません。波動効果です。

○これは、加工場内の各水槽に酵素水のペットボトルを網で吊しているところです。水槽の水は全く汚れません。

○現在の河口域ですが、他の組合員の7軒は、大腸菌を滅菌する為に40㍑/日、塩素を使用し流しています。しかし河口域はヘドロが溜まっていません。

今は、EM処理は全くしていませんから、ヘドロ化しても不思議ではないのですが、一切ヘドロが溜まっていないのがびっくりです。

○以上、EM発酵技術・重力波によるびっくり現象について詳しく説明してきましたが、改めて整理してみますと、スライドの通りです。

改めて実感することは、

EMは単なる技術だけではなく、もっと大きな生命や地球環境の再生も可能にする働きがあります。

EMを大量に流すことが、長い年月において、どのように生態系に影響するのか、未知数な点がありましたが、平成9年から始め、今年で21年が経過していますが、EMを正しく活用していけば、昔の綺麗な、そして豊かな海に復元していくことは可能です。

さらに、EMで処理した排水が、汚染源になるどころか、宝の酵素水になります。こうした酵素水による重力波、波動効果によって、既存の科学の常識を越えた、超科学とも言える信じられないことが起こっています。時とともに新しい発見と驚きがあります。EMの可能性は、まだまだあり、このことを極めていけば、生命の根源、宇宙の理についても分かる時が来ると実感しています。

EMは発酵技術です。年数を掛け、熟成させればさせる程、良いものになる。本物になる。これがEMです。EM的に生きるとは、熟成していく生き方が必要に思います。飽きず、焦らず、諦めず 成功するまで、熟成をかけ、結果をだしていきたいものです。

○このようにEM発酵技術によるびっくり現象には、これからの生命の安全が確保される時代を築く上での本物の技術としてのヒントがあると思います。そして、それを生活のあらゆる分野に活用することで、健康革命、環境革命、産業革命、食品革命という発酵技術による革命が成されると、この事は決して空論ではなく、実現可能なことと確信しています。

○そして、その発酵技術の根底には、命に繋がる食・農・魚・環境・健康に働く微生物の存在があります。それは目には見えない小さな存在ですが、その微生物の存在の関与なしでは、あらゆる生命の生成化育はあり得ないことが判ってきました。

○私たちの存在は“生きている”という土台の上にあります。生命の存在、生命の安全という土台があって、すべての夢、希望、生活が成就されます。よくよく考えれば、それは至極当たり前のことですが、その本質をどこまで認識し、実感し、その生命の営みの真髄を生活に体現できているかが問われます。その命の営みの根底に微生物が深く関与しています。微生物は地球のあらゆる生物のもっとも古い先祖とも言えます。地球最古の生命―微生物の世界に間借りしている人類としての自覚が必要かもしれません。

EM発酵技術から教えれた人間の生き方、ロハス的生き方を、我々から実践し、その輪を広げていきたいものです。

○以上で発表を終わらせて頂きます。


瀬戸内海環境会議

生命に繋がる”食・農・環境・健康”を提案する~

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